平成29年度複数年調査とは、当調査会が平成28年度に実施した「多摩・島しょ地域におけるスポーツを活用した地域活性化に関する調査研究~スポーツコミッションの機能に着目して~」(1年目調査)と、その調査結果を活用して平成29年度に実施した本調査(2年目調査)の総称です。
スポーツは、福祉や産業観光、コミュニティ形成など自治体施策の様々な分野でみることができ、総合的なまちづくりに効果をもたらすことが期待されます。しかし、実際に行われている事業の効果は断片的であることが多く、こうした事業の効果を最大限に各分野へ活かしていくためには自治体も含めた各種機関の連携が不可欠です。近年、それを推進する手段の一つとして、スポーツコミッションの設置が進められています。
当調査会では1年目調査において、そうしたスポーツコミッションの機能・形態等に着目し、まちづくりへのスポーツ活用の可能性や、多摩・島しょ地域におけるスポーツコミッションのあり方について提言しました。2年目調査となる本調査は、スポーツを活用した継続的なまちづくりの可能性を提示することを目的に、1年目調査を踏まえ、具体的な地域(モデル地域)においてスポーツコミッションの設置可能性を考えるものです。
「スポーツを活用した地域活性化」について、各地域の状況に応じて様々な分野でスポーツが持つ効果を最大限に引き出すための中心的役割を果たす組織をいいます。
多摩地域のモデルとして、立川市と国分寺市を選定し、次の調査を実施しました。
モデル地域とした立川市と国分寺市は、それぞれの選定理由から異なるアプローチで考察を行いました。