2024年度調査研究結果発表シンポジウム「eスポーツを自治体で活用してみませんか?~インクルーシブな地域づくりに向けて~」を開催しました!
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当調査会では毎年度、市町村の自治に関する調査研究を行っています。
今回、昨年度の調査研究の結果を踏まえ、「eスポーツを自治体で活用してみませんか?~インクルーシブな地域づくりに向けて~」と題してシンポジウムを開催しました。

シンポジウム概要
1.日時 2024年8月1日(木) 13時30分から16時45分
2.会場 府中市市民活動センタープラッツ バルトホール
3.プログラム
- 主催者挨拶
渡部 尚 (公財)東京市町村自治調査会 理事長(東村山市長) - 基調講演
「eスポーツ科学で目指すウェルビーイング! ~うまく!楽しく!健康に!~」
松井 崇 筑波大学 体育系 助教 - 調査研究結果発表
「地域課題の解決に向けたeスポーツの可能性に関する調査研究結果」
髙橋 岳 (公財)東京市町村自治調査会 企画調査部 主任 - パネルディスカッション
【第1部:自治体・地域におけるeスポーツの活用~現場の視点から~】
「eスポーツの力で障がい者に笑顔を」
児玉 辰仁 愛媛県 地域スポーツ課 スポーツ振興グループ 係長
「障害を越え、人とつながるeスポーツの取組について」
黒河 遼 NPO法人石鎚スクエア 就労継続支援B型事業所 Visee・Viseeこまつ
「フレイル予防を目的としたeスポーツの展開 ~持続可能な民間・地域との連携~」
角地 孝洋 小松市 健康福祉部 長寿介護課 主幹
【第2部: 自治体・地域におけるeスポーツの活用に係る意見交換】

基調講演

「eスポーツ科学で目指すウェルビーイング!~うまく!楽しく!健康に!~」
はじめに、筑波大学体育系助教である松井崇氏による基調講演が行われました。eスポーツと従来のスポーツの共通点や違い、インクルーシブスポーツとしてのeスポーツや社会的な繋がりを創出できることなどについて、ご講演いただきました。

調査研究結果発表

「地域課題の解決に向けたeスポーツの可能性に関する調査研究結果」
続いて、当調査会が昨年度に実施した調査研究結果について、当調査会の髙橋主任から発表を行いました。ここでは、多摩・島しょ地域自治体・住民アンケート結果の概要や、自治体がeスポーツ活用を検討する上でのステップ等の提言を行いました。

パネルディスカッション
最後に、自治体におけるe スポーツの活用について、より理解を深めることを目的に、3名の方にご登壇いただきました。基調講演を行った松井氏がコーディネーター役となり、第1部では登壇者に各々の取組内容をご紹介いただき、第2 部ではパネルディスカッションを行いました。

第1部 自治体・地域におけるeスポーツの活用~現場の視点から~

eスポーツの力で障がい者に笑顔を

愛媛県地域スポーツ課係長の児玉辰仁氏から「eスポーツの力で障がい者に笑顔を」として、障がい者のウェルビーイングや共生社会の実現を目的に、eスポーツを活用した障がい者支援施設への働きかけやイベントの開催などの施策についてご紹介いただきました。

障害を越え、人とつながるeスポーツの取組について

NPO法人石鎚スクエア 就労継続支援B型事業所Visee・Viseeこまつの黒河遼氏から「障害を超え、人とつながるeスポーツの取組について」として、利用者の自主性の向上や地域との交流のツールになるといったeスポーツの導入の効果や、それに必要な支援などについてご紹介いただきました。

フレイル予防を目的としたeスポーツの展開 ~持続可能な民間・地域との連携~

石川県小松市健康福祉部長寿介護課主幹の角地孝弘氏から「フレイル予防を目的としたeスポーツの展開~持続可能な民間・地域との連携~」として、eスポーツ講座の開催における地元NPO団体との協力した持続可能な体制の構築や、多世代交流・共生社会の推進などの効果についてご紹介いただきました。

第2部 自治体・地域におけるeスポーツの活用に係る意見交換
ここまでの講演や取組の紹介を踏まえ、より具体的なポイントを探るべく、意見交換を行いました。eスポーツに取り組む上でのポイント、苦労した点、期待された効果など多岐にわたるテーマで、自治体や地域におけるeスポーツの活用について活発な議論となりました。
また、パネルディスカッションでは事前にいただいた来場者の質問に対し、各登壇者からそれぞれの知見を踏まえてアドバイスをいただきました。