平成28年度 自治調査会30周年記念シンポジウム「未来に活かそう多摩・島しょ地域のレガシー~東京五輪が照らす多摩・島しょ地域の可能性と展望~」
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自治調査会30周年記念シンポジウム「未来に活かそう多摩・島しょ地域のレガシー~東京五輪が照らす多摩・島しょ地域の可能性と展望~」を開催しました。
当調査会では、市町村の自治に関する広域的、共通的な行政課題など、毎年度テーマを決めて調査研究を行い、市町村への情報提供や政策提言を行っています。この調査研究結果発表シンポジウムは、平成17年度から毎年度実施しており、今年度は当調査会30周年記念として開催し ました。今回のシンポジウムは昨年度の「2020年東京オリンピック・パラリンピックにおける多摩・島しょ地域の可能性と展望に関する調査研究」の成果を踏まえて、「未来に活かそう多摩・島しょ地域のレガシー」と題して開催しました。当日は、131名の住民の皆様や自治体職員にご参加いただきました。

シンポジウム概要
1.日時 平成28年10月19日(水) 13時30分から16時40分
2.会場 府中グリーンプラザ けやきホール
3.プログラム
・主催者挨拶 並木 心 (公財)東京市町村自治調査会理事長 / 羽村市長
・開催市挨拶 高野 律雄 府中市長
(1)基調講演 「多摩地域の軌跡とオリンピック・パラリンピック後の未来」
菊池 俊夫 首都大学東京都市環境科学研究科教授
(2)調査研究結果発表 「多摩・島しょ地域におけるレガシーの活用について」
髙橋 治 (公財)東京市町村自治調査会調査部研究員
(3)パネルディスカッション 「東京五輪が照らす多摩・島しょ地域の可能性と展望」
菊池 俊夫 首都大学東京都市環境科学研究科教授
YUMIE 陽(あ)けたら海へ代表/元プロボディーボーダー
佐々木 リディア 首都大学東京国際センター特任准教授
長島 剛 多摩信用金庫価値創造事業部部長
山本 秀一 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株) 主任研究員

基調講演
はじめに「多摩地域の軌跡とオリンピック・パラリンピック後の未来」と題して、首都大学東京都市環境科学研究科の菊地俊夫教授による基調講演が行われました。講演では、農空間や緑地空間のネットワーク化と観光資源を結びつけた事例が紹介され、オリンピック・パラリンピック後の目指すべき姿として、市民との連携、そして自治体を越えた広域連携による「農空間・緑地空間と共生した生活スタイル」を持続する仕組みの確立が提案されました。

調査研究結果発表
続いて、平成27年度に当調査会が行った「2020年東京オリンピック・パラリンピックにおける多摩・島しょ地域の可能性と展望に関する調査研究報告書」の結果発表として、当調査会の髙橋治研究員が講演を行いました。ここでは、競技会場が集中する23区に比べ、あまり積極的な取組がなされていない多摩・島しょ地域の現状を踏まえ、オリンピック・パラリンピックの機会を活用した地域課題の解決や、様々な分野での取組の推進が提案されました。

パネルディスカッション

これまでの講演や結果発表の内容を踏まえ、「東京五輪が照らす多摩・島しょ地域の可能性と展望」と題してパネルディスカッションが行われました。基調講演をされた菊地教授をはじめ、障害がありながらプロのボディーボーダーとして活躍されたYUMIEさん、ルーマニア出身で日本に長く在住され、首都大学東京で教鞭をとっておられる佐々木リディア特任准教授、そして地域金融機関の多摩信用金庫で多摩地域の振興に力を注いでおられる長島剛部長の 4 人のパネラーにより活発な意見交換が行われました。
最後に、多摩・島しょ地域の持つ地域資源を活かし、発展させていくための新たな視点として、「誰もが暮らしやすいユニバーサル社会の実現」とそれに向けた広域連携の必要性が提案されました。

リオデジャネイロオリンピック出場選手からのメッセージ
シンポジウムの最後には、東京2020大会を盛り上げるため、特別ゲストのリオデジャネイロオリンピック体操女子日本代表の宮川紗江選手からメッセージをいただきました。西東京市出身の宮川選手からは、今後の目標としてメダルの獲得など、東京大会へ向けた決意とともに、リオオリンピックでの経験を伝えていただきました。