多文化共生に向けた地域における国際交流に関する調査研究
[2018年5月1日]
我が国では、中長期的に滞在する外国人住民や訪日外国人旅行者が増加しており、今後も増加が見込まれています。これに伴い、地域住民とのトラブルの増加等、様々な影響が生じています。
一方、日本人人口が減少し、少子高齢化が一層進行する中、外国人住民を地域活動や地域経済の担い手として捉えることが期待されています。
そのため、本調査研究では、外国人住民に対するコミュニケーション支援や国際理解・異文化交流にとどまらず、外国人住民の生活・地域での活躍を支えるための多分野における横断的な取組と、それを着実に推進するための基盤づくりとして必要な取組を検討し、提示しました。
■ 外国人住民の現状
■ 外国人旅行客の現状
多文化共生の取組は、外国人住民のコミュニケーション・生活支援、国際理解ということにとどまらず、日本人も外国人も、誰もが暮らしやすい社会の実現や地域の活力・魅力の向上を目指す「地域づくり」という方向性をもって、分野横断的に展開していくべきと考えられる。
外国人住民のニーズや今後の地域社会において想定される課題等を踏まえた上で、民間団体や地域コミュニティ等、地域全体を巻き込んだ、地域で相互に支え合う関係の構築、外国人も地域の担い手として活躍するための戦略的な仕組みづくり、庁内での効率的・効果的な取組展開のための体制構築等により、取組の推進基盤を整備することが不可欠である。
多文化共生に向けた地域における国際交流に関する調査研究への別ルート